羊増し増し

感想をまとめたいときに使います 

「チェンソーマン」ザ・ステージ レゼ篇

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2026.07.25昼夜 07.26 08.01昼夜 08.02

08.11昼夜 08.12昼夜

 

めちゃめちゃ良かった。書きたいことが山ほどあるので早速本題に入る。

 

予備知識

原作を何年か前に一気見で読んで、レゼ篇の劇場版はつい先日観に行った。

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ドリパス再上映ありがとう

 

レゼについて

相馬さんのレゼ、めっちゃかわいい〜〜〜〜

あれだけ話題になった上田麗奈レゼに引っ張られていないのが良い。上田レゼはクラスに突然転校してきた不思議な女の子って感じがするけど、相馬レゼは転校生である自分に対して学校案内を進んで買って出てくれたクラスの明るい人気者の女の子って感じがする。下ネタに爆笑したり、ボディータッチが多くて俺のこと好きなのかも……^^ってなったりするのは後者だと思うので相馬レゼ好きです。性格は全然違いそうだけど、笑い声はかなり上田レゼを感じた。

 

オープニング

お洒落すぎる。チェンソーマンとボムが火の中で一緒に踊ってるの"思想"ですね?になって良かった。スタイリッシュさ、映画っぽさがあって超かっこいい。

なんとオープニングはYouTubeで無料フル公開されている

 

マキマさんとのデート

何本もの映画に付き合わされるシーンそうやって演出するのか〜とビックリした。床が回転するタイプで(廻り舞台って言うんでしたっけ)、それに応じて映画館の椅子に座ったり、カフェでお茶したりを行き来する様を表現していた。映画に疲れて椅子からずり落ちるデンジの位置が日に日に低くなっていた気がする。

てかマキマさんの声が超かわいい。こちらもどんどんかわいさが増していた気がする。後述するレゼとのシーンとの差が映えるように、デンジとアキには意図して好意的に接しているのが見えて良い。やっぱ平野綾ってベテランの声優だな……となった。土屋さんも滑舌がいいので2人してセリフがめちゃ聞き取りやすい。

デートのちょっと前の話だけど、デンジがビームに食らわす右ストレートが速すぎていつも感心していた。

 

電話ボックスの出会いのシーン

ここも廻り舞台めっちゃ活かしてて良かった。中央に電話ボックスだけ置いて360度回して見せるの、かなり演出と役者の演技に自信が無いとムズイのでは。たら〜ん🎶で花を出すシーン、毎回見てたけどついぞどこから出してるのか分からなかった。手品が上手い。その前の募金の花は食べられる素材で作ってたんだろうか。元々溶けやすい素材で作ってたのかもだけど、セリフに影響しないように速攻飲み込むのも凄かった。

これはチェンステというかレゼ篇自体の考察なんですが、レゼが初手でデンジのこと殺さなかったの、ここで花を貰ったからだよな〜と。誰かから贈り物なんてされたこと無かっただろうし、ましてや泣いてるところを慰めてもらったことも無かっただろうし……。レゼは何て指令を受けて日本に来たんですかね?「チェンソーの心臓が手に入ったら自由にしてやる」とでも言われてたのかな。じゃないと出会った時点で泣かなくないか?と思うので(たまたま入った電話ボックスにターゲットがいて、やっと解放される……と思って泣いたのかと解釈している)。でもこの花もデンジが「マキマさんに心があると言ってもらえたから」手に入った花だって考えると皮肉というか何というか……。

 

カフェのシーン

ここもレゼめっちゃかわいい。ケチケチケチケチケ〜チ!😡←かわいすぎるだろ

店長を演じたのはアンサンブルの方だけど声がかっこいい。チェンステは周りの人間にも抜かりなくて良いなと思う。デンジがコーヒーをドブ味と貶してるときに静かに怒りに震えていたのが笑った。その後常連になったデンジからの注文嬉しそうに受けてたのも良かった。

カフェのデンジ、レゼに見つめられてドギマギして目逸らしたり、俺のこと好きなんじゃね……😏って調子乗ったり、コーヒーに悶絶したり、俺この子好きになっちまう😫ってギャアギャアしたり、色んな表情が見られて楽しかった。特にレゼと笑い合って「レゼとなら学校行きたかったな〜 なんか楽しそうだし」って言うシーンは東京より京都の方が笑い方がより楽しそうになっていて良かった。恋愛的に揺れ動く場面でもあるけど、ここの笑い合ってるシーンは友情も感じた。

 

夜の学校のシーン

教室のシーンは仲の良い2人!!って感じがして良かった。一緒に学校に行けてたら本当にあんな感じだったんだと思う。英語とか数学でエロく聞こえる単語にいちいち2人でニヤニヤしてそう。

学校に行っていないデンジに、普通の16歳は今頃受験勉強して、部活して、放課後遊びに行って……と"自分が経験できなかった当たり前"を説く上擦った言い方がぎこちなくて良かった。当たり前を説くときに「人として」じゃなくて「日本人として」なのが辛いね。レゼのいた国では当たり前ではなかったんだね……。

この辺りでレゼってデンジより少し年上、もっと細かく言うと19歳とかなのかな?と思った(設定的には年齢不詳なんですよね?)。学校生活について、今の自分が経験できなかったことというよりもう過ぎ去ったことのように話していたことがひとつ。「受験勉強」っていう、高校生の括りでなら違和感ないけど16歳の当たり前として受験勉強はちょっと早くないか?という16〜18歳の学生生活を経験してなさそうな違和感を感じたのがひとつ。あとは何かとデンジを年下扱いしているというか、庇護対象として心配してそうだなと感じたのもレゼの方が年上なのではと感じた理由。19っていう細かい予想なのは、まだ20というには大人ではない子供の括りにいそうだなと感じたため。オタクの勝手な想像だしアニメ劇場版入場特典のIF設定とか見ると全然同い年っぽいけどね。

 

プールのシーンは全部すごかった。プロモーションビデオでも力が入っていたように、"絶対に舞台だからと妥協しません"という意思を感じた。

 

まず水。レーザーで表現するんだ……!?とビックリ。今まで見た舞台は布やスズランテープのようなもので表現していたことが多かったので、斬新で目を惹かれた。特に「私が全部教えてあげる」のシーン、あそこをレゼが上・デンジが下で正面から見える形にしていたのがすごかった。

貴重な演出プランのイラストも公開されている

ここは特に作中でも肌面積の多いシーンだったものの、インティマシーコーディネーターの方が参加していたため安心して見ることができた。浅田さん今回もありがとうございます。役者の方々への配慮はされつつ、極限まで原作を再現したい(ちゃんと脱いでいるように見せたい)という演出の意図を汲んだんだろうなと思えるシーンだった。先日参加した土屋さんのファンミで伺った情報だと、こちらはきちんとインティマシーシーンとして「該当の役者や最低限のスタッフ以外は別室待機や帰宅」の対応をとってくださっていたそう。

以前話題になった高嶋政伸のエッセイを読むとインティマシーコーディネーターについてより理解が深まる ちなみにこちらに参加したのも浅田さん

 

祭りのシーン

作中唯一の日替わり(?)があるシーン。輪投げに成功するとデンジとレゼがハイタッチする場面を見られる。私がハイタッチ見たのは7/26と8/2だったけど、他の日も成功してたのかな?

ここ大好きなシーンがあって、デンジが綿飴食べてるところをレゼがひと口齧る→自分が食べた方をデンジに向け直してデンジに食べさせる(ほぼ押し付けてた)→デンジ、間接キスにデレデレ という超かわいいやり取りが見られる。でもデレデレしてるデンジの後ろでこの後起きることを知っているレゼは冷静な顔をしている……。

焼きそば屋台に置いてあった焼きそば、初日あたりは麺を手で掴んだところをお店の人とレゼに止められていたけど、東京楽あたりから掴む前に止められるようになっていた。流石にコンプラ引っかかったんだろうか。 

 

花火のシーン

ここ原作ファンの方ってどういう解釈ですか!?私はこのときのレゼは本当にデンジを好きになってしまったことをあの場で自覚して、でも一瞬逡巡したのちにそれすらデンジを陥れるのに利用したのかなと感じた。このときのレゼ、自分とデンジは同じ境遇だ!と思ってたのに、デンジは仕事が認められ始めてきて(自分は仕事が認められたことなんてない)、バディや先輩とも仲良くなり始めて(仲間なんていなかった)、仕事が楽しくなってきて(仕事を楽しいと思ったことなんて一度もない)って本当は全然違う境遇だったことを突きつけられて、ここでようやくデンジを殺す判断をしたんだなと思った。おまけにデンジは別に好きな人(マキマ)がいることも察してしまう。報われない……。

 

バトルシーン

キスで舌を噛み切ってから一気に空気が変わるので、いよいよ始まる……!と感じて毎回ワクワクしてた。レゼがもう一度キスするのも解釈色々あるんだね。私は別れというか、「もうこれっきりで最後にする」っていうレゼの決別的なものかと思った。てか最初キスしたときはピンクの花火が打ち上がっていかにも「恋」を予感させるのに、次キスしたときはネガカラーになったおどろおどろしい花火が映っていて怖!となった。良い。

レゼの「ボン!!」の変身シーン、めちゃくちゃ迫力があってかっこいい!!銀劇や京劇のデカスクリーン幕を存分に活かしている。レゼがカビを浴びた後自分で頭部破壊→投げ込み→ぼ〜ん♡の後炎の中からゆっくり立ち上がるボムがカッコ良すぎてここ大好きすぎてうおおおおお!!になった。サイド寄りの席入ってここが正面から見えないとかなりショック。チェンステは真ん中列くらいのドセンが一番良い景色が見られる。

ボムのアクターの1人である池田真結さん、プリキュアショーなどのアクター経験もあるとのことで時折ボムからもその片鱗が見えてかわいかった。ボムのアクターにプリキュアショー経験者をキャスティングするの、製作陣もボムにそういうかわいさを求めていますね?

かわいさが見えるからこそアクションのかっこよさだったりやっていることの非道さが目立つ。野茂さんと副隊長の首のシーン実写で見ると怖すぎてめちゃめちゃビビってしまった。ここも妥協しないんかい。この2人アンサンブルなのが勿体無いくらい良かったから、ここで退場してしまうのも更に勿体無い……。

ステージナタリーが該当のシーンをYouTube shortに載せている グロいの大丈夫であれば見てほしい

 

デンジが目覚めていよいよチェンソーvsボムの戦闘が始まるシーン、映画だと「刃渡り2億センチ」が流れ始める激アツシーンだけど舞台で同じ曲を使うわけにもいかず、じゃあどうするのかな?と思っていたら火花撒き散らしながら「チェンソーマン ザ・ステージ」のテーマ曲流し始めた。カッコ良すぎる!!!!!!少年マンガ!!!!!!火花が物理だったのが本当に良い。ドーパミンドバドバ。これまでを丁寧に描写してくれたからこそこういう派手な演出が超映える。

それ以外にも極彩色な映像を流している前でチェンソーとボムをシルエットのように映したり、爆発の点滅がめちゃくちゃ激しかったりで絶対目に悪いけどチェンソーマンの演出として最高だった。土屋デンジのどこから出てるか分からない狂気じみた笑い方もいっぱい聞けたし。あれで全く喉が枯れる気配が無いまま公演終了したの、喉管理花丸満点すぎる。

戦闘が激しい分アキと天使のシーンがまた良いメリハリになっていて良かった。ここ実は東京公演序盤はアキが「今ので寿命何年減った!?」と言っていたのが、東京楽あたりから「今ので寿命どんくらい減った!?」にセリフが変化している。原作を確認したら後者が合っていた。でも私は前者の方が「自分の命を軽々捨てるくらいだから余程寿命を持っていかれる(それこそ何年も)と思ったのに、実際は2ヶ月程度だった」っていうアキの呆れたような安心したような心情変化が見えて好きだった。天使が羽でアキごと包み込むような姿勢を取るのもめちゃくちゃ良かった。アンサンブルの方含めみんな風に煽られる演技が上手かったので、ちゃんと台風の中にいることが伝わってきたのも凄かった。

 

海へ飛び込むシーン

ここも大好き!!!チェンソー&ボムとデンジ&レゼを一緒に舞台上に存在させていたのが良かった。腕をわざと吹っ飛ばされたデンジがチェーンを伸ばしてレゼを捉えるシーン、いつもデンジをガン見していた。腕の伸ばし方が本当にカッコよかったため。

チェーンでぐるぐる巻きにするのを「抱きしめてる」と解釈して最初はデンジがレゼを、海中のシーンではチェンソーもボムを抱きしめていたのが舞台化の意義だ!!!になって毎度興奮していた。ここでレゼもデンジを始末するのをやめたというか、殺されても仕方ないかな……と考えたのかなと解釈した(ここで死ぬ覚悟を決めていたからこそその後生きていると分かったときの「信じらんない」に繋がると思うので)。プールの思い出を回想するシーンで日に日に涙腺が脆くなった。だってレゼって親にも抱きしめられたことないだろうに……デンジに抱きしめられながら楽しかった数日間を思い返して短い生涯を閉じようとしてるの悲しすぎて……。

 

浜辺のシーン

猫被りをやめたレゼの心底引いた「信っじらんない」の言い方が良かった。セリフの言い方とかデンジの😱みたいな顔も良かったけど、1番良かったのはキスを期待したデンジを弾き飛ばすときのレゼの表情。物凄く何かを堪えるような表情をしていて、初めて気付いたときなんて顔をしてるの……とめちゃくちゃ泣いた。それから毎回ここはレゼの表情を見るようにしていた。相馬さんのレゼ、底抜けの明るさはもちろんこういう辛さをグッと堪えた痛々しい表情もすごく良かった。

 

ラスト

新幹線に乗りかけてやめるシーン、劇場版だと新幹線が発車することでレゼが乗らなかったことが分かる、みたいな流れだったけど、チェンステは明確に「乗り込もうと足を出したけど躊躇して結果やめた」みたいな分かりやすい動作を入れてきたの良かった。

ここのレゼもさ〜〜〜〜 駅に向かう道中で募金に遭遇しなければ、花を貰わなければそのまま逃げてたのかな。その前の浜辺で一緒に逃げねえ?と言われたときは断れたのに、募金の花を貰ってしまったばかりにデンジにやっぱり最後何かを伝えたくて戻ってきてしまって、結果始末されてしまったのかな。あの募金はデンジが冒頭で募金していた団体と同じなんだろうか。もし同じなら「悪魔被害を受けた子供たち」への支援団体にデンジが募金していたことを知ったとき、レゼはどういう気持ちだったんだろうか。

でも結局その花もマキマさんの言葉をキッカケにデンジが募金した結果得たものだから(冒頭に戻る)マキマさ〜〜〜〜ん!!最悪で最高です。デートのシーンで意図的にかわいい声を出していたからこそレゼと対峙したときの「私も田舎のネズミが好き……」の怖さ悍ましさ冷たさよ。マキマさんに襲いかかるけど腕を吹っ飛ばされて体を貫かれてしまうレゼ、デンジにやったことが自分に返ってきてしまっている。募金の赤い花とナイフを同じ手に持たせるのもエグいし、全てが終わった後赤い花だけ舞台上に残してピンスポ当てるのもエグいし。

「私も学校行ったこと無かったの」の言い方、レゼの中の子供の部分が泣いているみたいな言い方をしていたので毎回ワーン泣となった。悲しいけど、でも私は逃避行IFが見たいかと聞かれると原作のこの辛い終わり方が好きかも……と思った。

 

総括

舞台化するならやっぱこのシーンはこだわった演出で見たいな〜と思うところがドンピシャで丁寧に残酷に描かれていたので非常に満足できた。映画だとパワーちゃんがカフェに乗り込んでくるところで終わるけど、チェンステは江ノ島旅行の話するところまで含めたのは次回作もやるからかな?と思ったり。是非原作最後までやってほしい。京都まで見に行って本当に良かった!!8月にチェンステとぼくプリとテニミュを見てしまって私の中での観劇基準が跳ね上がってしまったのだけ今後が心配です!!!では。

 

 

おまけのプチ自慢

スペシャルカーテンコールの撮可、3つTikTokに載せたらめでたく全てが万バズした。感謝。チェンステの魅力が短い映像で十分伝わるということ。f:id:madder0930:20260904225954j:image

舞台『魔道祖師』遡洄編

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2026.03.21昼

 

邂逅編の感想はこちら

舞台『魔道祖師』 - 羊増し増し

 

6日前まで『ミュージカルテニスの王子様4th season 青学vs四天宝寺』に真剣になっていたため、今回の範囲(原作だと義城編と呼ばれている?)は未履修で観劇。前回の邂逅編から上演時間が1時間増え、なんと3時間30分。テニミュですら3時間20分だったのだからそれより長い。ステそし前回面白かったけど、いきなり3時間半になって耐えられるのか……?(そしてシアターHの椅子って大丈夫だったっけ?)という不安を若干抱えながら始まった。

 

結果、面白すぎる。

そもそも魔道祖師って原作がめちゃくちゃ面白いな!というのを改めて感じた。世界中で人気になっているのもよく分かる。

一幕はこの後起こる事件についての説明や導入だったり、忘羨の微笑ましいパートがメイン。藍湛が酒弱いの予想通りすぎるけど、あんなポンコツ萌えキャラみたいな感じになっていいんだ。シアターHってかなり音が悪い方の劇場だな……と思うけど、廣瀬さん藍湛のあの淡々と静かな喋り方でちゃんとセリフはっきり聞き取れるのすごい。ここがほのぼのしていればしているほど二幕の凄惨さが際立つので良いな〜と思った。金凌との蟠り解消パートも良くて、貸し借り無しにするためとはいえまた江澄にシバかれるかもしれないのに魏嬰を助けるあたり金凌もちょっとずつ心開きつつあるんだな……と感じて良かった。

今回知っているテニミュ出身キャストがかなり多かったため、OPのキャラ紹介パートでもちこだ……草地だ……田鶴翔吾だ……と感じる時間があった。もちこの聶懐桑めっちゃビビりそうでかわいい。

聶懐桑もそうだし前回の邂逅編でもそうだったけど、どんなに短い出演時間でも主要キャラクターはキャスティングしようという意図を感じた。もしテニミュだったら聶懐桑は今回ボーイズ(アンサンブル)が演じていたのでは?キャスト目当てで来てたら正直辛い面もあるのでは……と思うものの、でも江澄みたいに全員を全員映像出演にするわけにはいかないよな……とも思うので難しい。

履修してない範囲の用語を初見で理解できるか不安だったけど、前回同様映像で上手く補ってくれていたので理解できた。

 

二幕は前述で触れた通り、原作で義城編と呼ばれるかなりしんどいストーリーになっていた。草地の薛洋がめちゃくちゃ良い!!!あんなにガッツリ悪役演じてるのってたぶん初?相変わらず華があって目を惹くというか。目線がめちゃくちゃ良いよな……と思う。

曉星塵と宋嵐の関係性もめちゃくちゃ良かった!親友、大好き。宋嵐の亡骸を見た魏嬰が傷跡的に迷わずひと突きで刺されたのでは……と言っていたけど、それが「薛洋によって屍の粉を浴びせられ舌を切り取られた宋嵐が、同じく薛洋によって騙された星塵によって屍と勘違いされて刺されたから」だとは思わないだろ(絶句)。その後真実を知った星塵が首を掻っ切って自害したシーンの無音の時間すごく良かった。舞台ならではだなと感じたし、絶対ここだけは微塵も音を立ててはいけない……って全体に緊張が走っている感じ、好き。薛洋の「星塵が発狂するまでは想定通りだけど、まさか自害まですると思っていなかった」みたいな失望感と焦燥感が伝わってくる演技も良かった。騙してはいたけど星塵といた時間も楽しかったし、楽しかったのに親友の存在には一瞬で負けたんだよな……!親友を殺めてしまった事実を知る前までは醜く縋りついてきたのに、事実を知ってからは呆気なく命を捨ててしまった。魏嬰に協力を求めてどうにか星塵の魂を元に戻そうとしてたのはこういうことだったんだな。そして魂は元に戻ろうとしてない、戻ることを拒んでいるのがまた……!星塵、宋嵐、薛洋の関係性がとにかく良かった。魔道祖師って忘羨以外の関係性も濃いのが面白い。ストーリーには全然関係ないけど宋嵐もとい田鶴翔吾の黒髪長髪めっちゃかっこよかった。黒髪長髪大好き。

 

景儀めっちゃかわいかった。テニミュから中5日でステそし(しかも3時間半)て……と思っていたが、そこまで出突っ張りじゃなくて安心した。でもトンデモスケジュールだと思う。ドマステの経験(急遽主演の代役で6種類の台本を1ヶ月で叩き込んだ)でもう何も怖くないのか……?

話を戻す。景儀は今回屍の毒粉を浴びて熱でぐったりしていたり、そのせいで魏嬰作の辛い粥を食べてヒーヒーしていたりと弱々しい描写が多かった。殴られ蹴られの役は多いけど(……)こういう感じの弱りはあまり見ないので新鮮だった。魏嬰との関係性も前回から結構変わったように感じた。前までは「礼儀のなってない変な奴」という認識だったのが、今回は「技術を学ぶべき先輩」に対応が変わっていた。りんごちゃんのことも前はあのロバどうにかしろ!という感じだったのに、金凌との言い争いの中でりんごを食べてるからりんごちゃん!いいだろ!😡と怒っていたのがそんなに仲良くなったの!?とビックリした。うさぎも愛でていたし動物全般好きなんだろうか。元々大きい目を更に見開いて驚いていたり、義城での話を聞いてメソメソ泣いていたり、とにかく色んな表情をしていてかわいかった。

思追も今回キャス変で中川くんが演じていたけれど、あんでぃーさんが演じていたときとはまた印象が変わっていた。あんでぃーさんのときは年下感というか後輩という印象が強かったけど、中川くんの思追は後輩たちの中でも一際落ち着いている、頼りになる印象が強かった。景儀とのアイコンタクト今回もあって嬉しい。

 

最初は3時間半!?ってビックリしたけどその上演時間に合う面白さだった。上演時間を短くしたが故に走り気味になってつまらなくなるならいくらでも上演時間伸ばしてくれと思うタイプなので、遡洄編も終わってみれば3時間半で良かった。シアターHも長時間に耐えられる椅子で助かった。次また景儀(土屋さん)が出るか分からないけど、もし出なくても行くだろうなと思った。楽しみにしてます。

 

 

 

Dancing☆Starプリキュア The Stage3

2025.12.07昼夜 12.14夜

 

⚠️この感想はぼくプリ3はもちろんぼくプリ1〜2、本家プリキュアのネタバレも多分に含みますので問題ない方のみ読み進めてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年に始まり早2年。ついに完結。熱量そのままに感想を書き殴っていたら一幕中盤くらいまでであり得ない長さになってしまったため、一度文章を全ボツにしてこの感想を書いています。それくらい感じるものがいっぱいあって、簡潔になんてとてもまとめられない、人生の大切な経験のひとつになる作品だった。

とはいえこのままだと書くのも読むのも大変になってしまうので、大まかにまとめながら感想を記します。

 

みんなの関係性

舞人くんとみんな

すっかり可愛がられる後輩ポジションに落ち着いた舞人くん(本人は納得していない)。彼を見てるとけいおん!のあずにゃんを思い出す。絵に描いたようなツンデレで、先輩たちのこと大好きなんだろうなあと感じられるのが愛しくてしょうがない。みんなの中で一番年相応というか、感情に素直に生きているなと思う。それは時に誰かを無意識に傷つけてしまうこともあるけど、自分の気持ちを抑えてしまいがちな他の子と違ってズバッと言いたいことを言うので、そこに救われているところがみんなあるんだろうなと思う。間違うこともあるからこそ、同じように過ちを犯してしまった人に寄り添えるし勇気を与えてくれる。朝吹くんは舞人くんがいなかったら救えなかったと思う。後述するパドドゥの秘密を知って激昂したとき、それを止めた天弦先輩が「俺はコイツ(舞人くん)みたいに優しくない」と言ったのが印象的だった。あのときのパドドゥは誰かに怒ってほしくて、舞人くんが怒ってくれたから天弦先輩はそれを優しいって言ったんだよね。最後楽が帰ってきたとき怒りながら泣きながら「もう先輩って呼ばないから!」って抱きついてたのがかわいいしいじらしいしで……そりゃ先輩からしてみればかわいくてしょうがないよね。

あと完全にツッコミ要員と化していたのが良かった。長〜〜〜〜〜い‼️🫲💥のスタンプ、ほしい。

 

天弦先輩と月宮先輩

冒頭突然2人の世界に入ってビックリした。天弦先輩ってお父様とは和解したけど高校卒業するまでは月宮先輩と同居生活続けるらしい。月宮先輩は自分が寂しくならないように一緒にいてくれてると思ってたけど、天弦先輩は自分の意思で月宮先輩と一緒にいたくて同居続けるらしい。オタクはそ、そか。と言う他無い。天弦先輩に素直さが増した分、かなり分かりやすく「お互いのことが大切です」という雰囲気が出てきた。

だからこそ闇の王と対峙したときの2人の反応にゾッとした。闇の王に指を鳴らして命令されるとどんなことも抗えなくなってしまうらしく、一番最初に闇の王に刃向かったカグラは指を鳴らされ"息ができなくなる"と命令されたことで本当に呼吸できなくなり倒れてしまう。苦しそうなカグラもだが、目の前で大切な人が息絶えてしまうかもしれないソウルの恐怖・焦り・絶望の表情がこちらも同じ気持ちにさせられてすごくしんどい。その後すぐ命令は解除されるものの、また同じことをされたら……と2人で怯えているのが普段先輩として頼もしく振る舞っている姿と真逆で衝撃的だった。特にソウルがずっとカグラを庇うように、抱き止めているようなでも上手く力が入らなくてできていないような、そんな姿勢で守ろうとしていたのが印象的だった。ブレイクも闇の王によって一時足が動かなくなってしまうが、あれはブレイク本人を絶望させるための命令なのに対して、カグラの呼吸に関してはカグラ本人というよりソウルを絶望させる方が主たる目的なんだろうなと感じた。

しんみりしてたらラスト月宮先輩の海外行きが発覚し、海外行っちゃうの!?と驚いた。親御さんと同居とはいかずとも近くに住むことにしたらしい。月宮先輩の親御さんは物やお金でしか愛情表現ができない人で、月宮先輩がマンションに一人暮らしできているのが納得いった。世間的には正しいとは言えない愛情かもしれないけど嫌いにはなれなくて……というのがそれも現実にある話だよねと思えて良かった。海外暮らし周りの話も続編なり何なりで知れたら良いね〜……。

 

パドドゥとデュエット

パドちゃんの前説から始まる……のを逆手に取った演出だなと思った。上空から降りてくるのはたしかにパドちゃんの妖精姿であるはずなのに、声がパドちゃんではない。事前に入野自由が参加することは明かされていたのでここか……と思った。名前はデュエット。見た目は完全にパドちゃんの妖精姿と同じ。じゃあ私が今まで見てきたパドちゃんはどこへ?と思ったら後ろから本人の声がする。が、その姿はいつものシャーベットアイスみたいなカラーリングではない。H×Hのイルミのようなヘアメイク、赤と黒を基調としたひと目でデスパレード側の妖精だと分かる姿をしていた。パドドゥ闇ver.がデュエットにトモダチになることを持ちかけたところでいつものOPが始まる。いや気になる!!この秘密を冒頭に持ってきちゃうの一気に引き込まれて面白すぎる。それからしばらくデュエットには触れず、一幕終盤辺り、希望のスコアがついに完成したところで話が繋がる。パドちゃんはプリキュアもデスパレードも裏切った何を願いたかったのか。それは消えたデュエットにもう一度会いたいというものだった。

闇の王にそのことがバレてしまうのだが、そのとき「なるほど、光の妖精に助けられたか」と言っていたのが気になった。デュエットから妖精姿を奪ったのかと思いきや、助けられた?どういうことかと思っていると、最初はデュエットからステラブレスを奪うために言った「トモダチになろう」という言葉にパドちゃんが本気になってしまったらしい。それを闇の王に勘づかれ、存在を消されかけたところにデュエットが助けに入って何とかデュエットの体をパドドゥの魂に繋ぎ止めることに成功したんだとか。よく見ると妖精体のパドちゃん(=元デュエットの体)のケープはピンクなのに対して、パドちゃん人間体のケープは黄色。デュエットの人間体のケープがピンクであることから、実はパドちゃんが妖精体とは別の存在であることが示唆されていた。デザイン細か〜〜〜〜……。

休憩中一緒に観に行ったフォロワーと「デュエットのデュー!って鳴き声とパドちゃんのドゥ!って語尾耳だけで聞くと区別つかないですよね」ということを話していた。すると二幕で、妖精はかわいい話し方で!と提案されたパドドゥが「パドはともかくドゥはいるのか?デュエットのデュと被るし……」と言うと「そこが良いんだデュ〜🎶」とデュエットが嬉しそうにしていた。なんと意図的だった。

デュエットが「ホープビートには妖精は自分しかいない」と言っていたのが気になったけど、後は全員人間ということなんだろうか?それともデュエット以外はみんな自由に妖精体⇔人間体を切り替えられるんだろうか。ホープビートの住人がどんな人たちかがあまり本編で触れられていなかった気がするので気になる。

希望のスコアが闇の王に奪われて、デュエットを取り戻したいという願いが潰えてしまったパドドゥの前にデュエットが現れるシーンは何回観ても泣いてしまった。デュエットさえ蘇れば他はどうでも良かったはずなのに、プリキュアと交流していく中でデュエットと出会った世界ごと守りたくなってしまって、そんな優しいところが少しあったからこそデュエットも完全に消えることなくパドドゥの中に存在が残っていたのかもしれない。ここも入野自由の演技が良かった。生の演技と違ってデュエットの声は全て事前録音したものを流しているはずだけど、毎回舞台の生の熱量に合っていたというか。このときはまだパドちゃんはデュエットが消えていなかったことを信じ切れていなくて、後に楽がデュエットらしき人物に助けられたことを聞いてようやくまた希望を持てたのかなと思った。楽に初めて、デュエットと同じように"パドっち"って呼ばれたとき、パドちゃんどう思ったんだろうね。

 

楽と颯斗くん 楽の過去

幼馴染という関係性は幼稚園児くらいの頃から仲が良い、というものが多いと思うが、楽と颯斗くんは中学くらいまで今ほど仲が良いわけでもない、家が近いただの同級生だったっぽいのが意外だった。今では下の名前を呼び捨てで呼んでいるが、中学までは苗字呼び捨てだったらしい。新鮮だった。中学時代の描写もあるのだが、このときの颯斗くんはまだ天才と呼ばれていることにプライドがありそうな、ちょっとスカした雰囲気を纏っているのが良かった。

楽のお父さんは、楽が中学のとき同い年の朝吹くん(現・日輪高校エース)が駅のホームから転落したのを助けたことで命を落としている。楽の目の前で。朝吹くんは楽同様ダンスが好きで、ホームで携帯を見ながら振りを確認していたら誤って落ちてしまったとのこと。落ちた理由は後からの説明で先に落下したことだけ舞台上で明かされたのだが、そのときは朝吹くんも何か辛いことを抱えていて自ら……だと思っていたのでこの理由はちょっと意外だった。楽と似た子は助かって、楽自身は置き去りになって……という対比的なものなのかもしれない。自分の父親が目の前で電車に轢かれる。想像を絶する。このことがニュースで取り上げられたことで連日マスコミに追われるし、学校の人からも『可哀想』というレッテルを貼られたまま剥がしてもらえなくなる。色紙の件は自分も書く側をやらされたことがあるので、やっぱ嫌だよなあ……と苦い気持ちになった。颯斗くんが怒ってくれてよかった。まだそこまで仲が良いわけではなさそうな楽のためにここまで怒ってくれるのだから、やはり颯斗くんも優しいというか人の気持ちを考えようとしてくれる子だなと感じる。

楽が颯斗くんのダンスをきっかけに自分もダンスを始めたことは初演でも触れられていたが、詳細が初めて明かされた。颯斗くんは一体どんな気持ちで楽に自分のダンスを見に来るよう誘ったんだろうか。ちょっとでも楽しいことに目が向くようになったら……と思ったんだろうか。ちょっとどころか、楽のその後の進路に影響を与えてしまうくらいには彼にとって大きな出来事となるのだが。それもあって尚更今まで楽と過去の話ができなかったんだろうなと思う。「楽と今まで通りでいられなくなる気がして」と言っていたが、自分がダンスという楽しい道へ連れていったのにその自分がまた辛い過去へ引き戻すようなことは言えないと思ったのかな。

ダークトップとキュアロックの対峙、めちゃくちゃ良かった〜〜〜〜〜〜〜〜泣 そもそもダークトップがすごいかっこいい。闇堕ちというストーリー的には苦しいもののやはりオタクなのでかっこよさにグッときてしまう。若干片目隠れっぽくなっている前髪が好きです。そして「ヒップホップは何でもありだからな」という楽の口癖の使い方。2を観たときは大切な人からの受け売りの言葉なのかな?と思っていた。まさか闇堕ちして他のプリキュアやイビルダンサーの技を使いこなした上で言い放つとは。さ、最悪〜〜〜〜〜!!(嬉しい)。観ている人を絶望させる方法がよく分かっている。

1番側にいたはずの親友を助けられなかったときたら、そりゃ心も折れる。でも実は颯斗くんは既に一度楽を救っている。だからこそ天弦先輩や月宮先輩、舞人くんと出会ってプリキュアになることができた。楽を助けるために立ち上がってくれる人が颯斗くん以外にもできた。初演で楽が言っていた、「俺の夢にお前も連れて行ってやる」という言葉。今回のロックの「俺の夢は楽みたいなヒーローになること」という言葉。楽と颯斗くんがずっと助け合いながら生きてきて、これからも支え合っていくのが伝わってきて集大成としてとても良かった。

 

過去シリーズのオマージュ

今回も過去シリーズからセリフや演出のオマージュと思われる箇所があったのでまとめる。

・ダークトップ、ダークトップvsキュアロック

闇堕ちキュアで記憶に新しいのはひろがるスカイプリキュアよりキュアスカイが闇堕ちしてしまったダークスカイ。そしてダークトップとキュアロックの戦い。プリキュア同士の戦いは「 映画 ふたりはプリキュアMax Heart2 雪空のともだち」で子供たちにかなりのショックを与えて以降タブー視されている……なんて噂もある(公式から明言されたことは無いものの、これまでに味方同士で傷つけ合うことはこの映画以降無いはず)。ここでダークスカイにも繋がるのだが、ダークスカイも放送当時闇堕ちから復活までCMを跨がないようにして子供が感じる恐怖を抑えたと語られている。テレビシリーズではこうした細かい配慮がある中、ダークトップ周りはあえてこのタブーを破っているんだろうなと思う。一幕終わりに登場して休憩挟んで二幕まで跨ぎますからね。テレビや劇場版シリーズではできないけれど、できないからこそ舞台でそれをやったときにより大きな絶望を与えられる。

 

・「とっととお家に帰りやがれ!」

トップが闇の王に言ったセリフ。ふたりはプリキュアより変身後口上の「闇の力のしもべたちよ とっととお家に帰りなさい!」から引用したと思われる。ここはシンプルに初代リスペクトっぽい。

 

・「みんな大好き!」

マックスビートソウルが技を決めた後に言ったセリフ。偶然の一致なのかもしれないが、私はこれをHUGっとプリキュアよりキュアマシェリ&アムールの変身セリフ「みんな大好き!」から引用したものと信じている。だって月宮爽々奈に"愛のプリキュア"のセリフ宛てがうのめちゃめちゃ良いじゃないですか……。

 

・崩れる城に残った闇の王を助けに行こうとするシーン

ここもハグプリっぽいなと思った。ハグプリはみんなに送り出される形で、ぼくプリはみんなの静止を振り切ってという形なのでちょっと状況は違うが。

 

キミプリコラボ

め〜〜〜〜〜ちゃくちゃ良かった。楽しすぎて自分でも信じられないくらい口角が上がっているのを感じた。内容としては大きく分けるとコラボ楽曲披露と撮影会の2つ。コラボ楽曲はキミとルララ、Do the Dancing☆Star プリキュアの2曲かな〜と思っていたらまさかのYouTubeショート等で公開されていたキャラクターソングまで披露。私と同じように2曲だけ予想の人が多かったようで、ざわめきと歓声が混じった声が上がっていた。想定外の事態にも関わらず笑顔のユニゾンで完璧にコールできてしまうのは笑った。自分含め。どれも動画で見たときとても良くて何回も繰り返し見ていたので、まさか生で見ることができると思わず大興奮だった。

12/7ソワレ公演ではその日がキュアキッスの誕生日だったこともあり、キュアトップの提案でお祝いをすることができた。女児の頃ですらプリキュアのお誕生日をお祝いする経験はしたことが無かったので、貴重な体験ができた。ぼくプリ側が終始キミプリに対して「お疲れ様です先輩。」みたいな態度だったのが笑った。プリキュアとしては君らの方が先輩だぞ。

 

プリキュアに選ばれた理由・その後

プリキュアになる理由・きっかけは大概が誰かを守りたいという気持ちや、好きなものに対するキラキラとした感情に反応してプリキュアに……ということがほとんど。ぼくプリではここから更に掘り下げて、プリキュアに選ばれたのは「絶望を知っていたから」「プリキュアになることで仲間と出会って、前を向けるようになるため」だったのではと語っている。最後パドドゥにステラブレスを返すときも、ただ闇の王を倒したからプリキュアを辞めるのではなく「もう自分たちで前を向けるから、他にステラブレスが必要な人に渡してあげてほしい」という理由で返していたのが良かった。話の流れに筋が通っているし、メタ的に言うと次回作への期待も持たせられる(!)。助けが必要だったらいつでも呼んでね〜とも言っていたので、もし次回作があったら先輩キュアとしてカムバックする楽たちが見られるかもしれない。

 

総括

初演から観てきたが、徹頭徹尾プリキュアにリスペクトのある素敵な舞台だった。制作陣にリスペクトが無くてボロボロ大炎上舞台になる可能性だって悲しいがもちろんあったと思う。そんな中ほさかさん始めキャストの方々、スタッフの方々が真剣にプリキュアに向き合ってくれたからこそ、ここまで来ることができた。見る度に泣きすぎて頭痛が引かない舞台もなかなか無い。めちゃめちゃ泣くけど、最後にはすごく晴れやかな気持ちで会場を後にできる。迷いなく大好き!!!と声に出して言える舞台です。

希望もくれるけど、絶望も蔑ろにしていなかった。闇の王が「世の中にはプリキュアの力を以てしても救えない絶望がある。私はそれに最期まで寄り添いたい。」と言っていたのが全てだと思う。明るく照らしてくれる作品だったし、優しく寄り添ってくれる作品でもあった。

2025年ベスト舞台。また会える日を願っています!!プリキュア大好き!!!!!

アイドルではないけどマイアイドルソング☆プレイリスト作ってみた

 

 BRUTUSという雑誌の企画で行われた『18人の現役アイドルがつくった「マイアイドルソング☆プレイリスト」』。名前の通り18人の様々なアイドルが、テーマを元に8曲のアイドルソングをプレイリストとして紹介している。かてぃが「あの頃の神曲たち」としてでんぱ組.incのW.W.Dを挙げてくれている。かっこいい。

 

こちらを見かけて、自分も作ってみたい!と思った。作った。

せっかくならそれぞれの曲に対する想いとかも語ろうと思い、Twitterだと字数制限があるのでブログにまとめようと思った次第である。

 

1.ギラメタスでんぱスターズ/でんぱ組.inc

一番最初にプレイリスト入りが決まった。以前テレビ番組で「もし今後この曲だけしか聴けないという人生プレイリストを作るなら?」という企画をしていて、それを見たときもギラメタだけは入れたいと思っていた。

でんぱ組らしい高速で宇宙をモチーフにした曲かと思いきや、

ぶかっこうでも光れ 

どうぞごちゃごちゃ言ってちょうだい

太陽フレアな炎上だって上等だ

丁々発止 生きれ

万物は流転してくもんさ

転がんのやめたら生ゴミ確定よ

という歌詞をもがちゃんが卒業してねもぺろが加入する初っ端のライブでぶつけてくるヤバい曲なのである。新メン加入で荒れまくっていたオタクに真正面からぶつかりにきている。流石ヒャダイン作詞。

だからこそすごく元気をもらえる。私はこの曲を主にテニミュ4thシーズンが始まって賛否両論荒れまくりの時期に聴いていました。境遇がちょっと似ているね。ただ新しいことについていけないオタクに喧嘩を売っているのではなく、新しい世界連れてってやるからこいよ!のスタンスなのが良い。でんぱ組はこれ以降も卒業や加入が何度かあるのだが、その度にこの曲の厚みが増していくような気がしていた。実際のライブでもギラメタはセトリの一番最初になることがあったので、今回のプレイリストでも先頭にさせてもらった。

この曲は振り付けも面白くて、人文字で「でんぱ組」を作ったり、こずこず(愛川こずえ)がいたときは『100億年生きてるパイセンらに比べりゃ』のところでルカルカ★ナイトフィーバーの振りを使ったりしていた。

 

2.キスハグ侵略者!/iLiFE!

プレイリストの中で最も最近の曲。入れようと思った理由は

アンチなんてする暇ないくらい アチアチな空間

という歌詞。元々iLiFE!の曲は好きでキスハグも聴いていたものの、良いな!となったのは土屋さんのFCブログを読んでから。有料会員向けブログのため詳しくは書けないのだが、アンチというワードについて考えるキッカケになった。(気になる人はFCブログの#9を読もう。ドリライについてのブログだけど4thの始まりのことも書いてあるよ。)

今は卒業してしまっているが当時なのちゃんが気になっていたので、なのちゃんのかわいさが良く出ている曲なのもあって好き。

 

3.タチアガール/スマイレージ

元気がもらえる曲その2。

夢だけじゃ生きられない 恋愛だけが全てじゃない

という歌詞がとても良い。恋愛だけが全てじゃない、本当にそうですよね(どうした)。でんぱ組とはまた違う、現実を見た上でそれでも自分で頑張らなきゃ!という前向きな雰囲気が元気をもらえる。

スマイレージより先にリルぷりっで彼女たちの声を聴いていて、後から別の目的でスマイレージの曲を聴いたときに「あれ!?この声リルぷりっと同じでは!?」となった経験がある。有頂天LOVEとどちらを入れるか迷った。

 

4.SNOW DOMEの約束/Kis-My-Ft2

身近に俺足族(キスマイのファン)がいるため10年近くキスマイの曲を聴いて育っているのだが、その中でも特にスノドが好き。全編通して歌詞が優しく暖かくてすごく素敵なのだが、

コートとコート 恋する影が

スノードームを あったかくする

という歌詞が一番好き。イベント等で歌のリクエスト募集があったときは絶対に入れている。藤ヶ谷太輔の歌い方もとても良い。冬のラブソング個人的No.1。

 

5.あした地球がこなごなになっても/でんぱ組.inc

こちらもリクエストに毎回突っ込んでいる。『おやすみプンプン』や『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』で知られる漫画家の浅野いにお先生作詞の曲。

普段アイドルとしてステージに立ち続けてくれていたでんぱ組の、ちょっとだけ弱音が見えるような

強がりばかり くたくたになって

泣いちゃうこともあるからさ

や、

無理してるの?無理してるよ ごめんね

という歌詞が魅力的。宇宙をライブのテーマにも取り入れているのもあって、終末とも相性が良い。この曲がライブで流れるときの星空みたいな照明も素敵。終盤までしっとりとした雰囲気が続いてきた中での、ラスト

君がいるなら たとえ世界が終わる日も

理不尽も矛盾も抱きしめて

最高のステージ見せてやる

という歌詞。星空の中で聴くえいたその太陽みたいな声から始まるこのパートで、少しだけ弱音を見せた彼女たちがまたステージに戻っていくような感覚になる。

 

6.Monster/嵐

アイドルといえば嵐は外せない。嵐もキスマイと同じく身近にファンが、というかファン云々関係なく世代と言っても良い。やはり

僕の記憶が 全て消えても

生まれ変わったら また君を探す

という歌詞が良い。よく嵐の好きな曲でその人の好みが分かるなんて言われるが、その通りだと思う。ファンタジーな世界観、良い。2番終わりの舞踏会みたいな間奏も好き。

 

7.うぢらとおめだづ/いぎなり東北産

おそらくコロナ禍を表した曲。

ライブのモッシュにグルグル巻かれてキスをしよう

感電するようなロックンロールで抱きしめたい

バーチャルデートじゃ絶対できないキスをしよう

この辺りの歌詞がとにかく良い。コロナ禍中はこれができない状況だったからこそ、絶対乗り越えてまたライブに集まろうという熱意を感じられる。

心は死んだりしないから

心は死んではいないから

前向きにファンにも信じてほしいと歌うような、自分たちにも言い聞かせているとも感じられる。この曲はMVが恋愛シミュレーションゲーム風になっていて超かわいいので気になったら見てみてください。

 

8.サクラあっぱれーしょん/でんぱ組.inc

でんぱ組3曲目?と思うかもしれないがこれだけは。あまりにも人生の終わりに流してほしい曲。実際、でんぱ組がでんぱ組として一番最後にライブで歌ったのもサクぱれだった。

玉屋さんの曲は明るい中に切なさがあってグッとくるのが良さだと思っているが、サクぱれはその究極だと思う。明るくて華やかな曲でも、最後は

ばいばい さようなら

で締められるのだ。でも不思議と悲しさだけではない、晴れやかな気持ちにもなれる。エンディングからは1年経つしすっかり受け入れてはいるけど、サクぱれのMV見ると未だに結構泣きそうになる。"多幸感"という言葉がぴったりかもしれない。

 

まとめ

曲を好きになるときは歌詞よりリズムを重視している自覚があったのだが、好きな曲の中から更に厳選するとなると歌詞に重きを置いていることが分かった。面白い。その時々の気分によって変わるだろうし、またしばらく後に曲数増やしたり条件変えてみたりしてやってみたいね。

舞台『ジョーカー・ゲーム Ⅲ』

2025.11.22 昼

ジョカステ見ました。サスペンスなので履修はネタバレに繋がるし、今回はアニメとかも見ずに行くかと思い未履修で観劇。暗号先行のために色々あらすじとかは見たけど。

本編とは関係ないけど、未履修で行ったせいで思わぬ弊害が。グッズ交換のとき顔と名前が一致しないのである。必死こいてキャスト一覧と睨めっこしながら進めた。が、これのおかげで本編でキャラクターの見分けがついた。普通順番が逆だと思う。

 

一幕

佐久間という人が主人公だと思っていたので、キャスト表などで神永が主人公っぽい表記なのどうしてだろうなあと思っていた。佐久間は結構堅い人間かと思いきや(実際堅いところもある)ポーカーもといジョーカーゲームに乗り気で参加したり酒も楽しそうに飲んだり等意外と俗っぽいこともするのが良かった。賭け事とか嫌いそうなのに。

ジョーカーゲームのシーン結構尺取ってやるな、まあタイトルにもなっているくらいだし見せ場か、と思っていたら天皇云々の話と合わせて後のミッションに関わる結構大事なシーンだった。この天皇云々の話しているときに波多野が結城中佐の物真似をしているのが良い。土屋さんはいんこミュで父親の真似する陽介とか、絢爛爛漫で雑誌の編集長?の真似する加藤とか、中年の男性をキャラクターとして物真似する役がちょくちょくある。本人も物真似を特技に挙げるくらいなのでかなり似ていて毎回感心する。

話が逸れたがこのジョーカーゲームのシーン、波多野はゲームに参加せずに椅子に腰掛けて観戦している。ウイスキーっぽいお酒の瓶が並べられたテーブルとか灰皿とか足を組んで座る姿勢とかその姿勢で煙草を吸うとかでとにかく絵になっている。上手側の席に感謝。ゲームそっちのけで見てしまっていたのでイカサマに何にも気づけず。波多野は一貫して左手で煙草を吸っていたようだけど、本人の利き手のせいなのかそういう設定なのかどうなんだろうか。パブサしたら結構土屋さんの煙草の吸い方を褒めているツイートが多かった。本人から煙草を吸ってると明言されたことはないけど、吸ったことあるんだろうか。

佐久間の敬礼のときやジョーカーゲーム中の足音、カードの音など色んな音が講談の張扇みたいな使われ方をしていたのが面白かった。

 

ゴードンの家宅捜索のシーンで「これサスペンスだけじゃなくてかなり歴史の話だな」と思い始めた。ゴードンの小馬鹿にしてる感じのカタコト日本語めっちゃ良かった。神棚はいきなり出てきたかと思いきやちゃんとゴードンの紹介のときに「毎日神棚に祈ってる」って言われてたんだよな。セリフは忘れてしまったけどジョーカーゲームで結城にされたアドバイスをきっかけに切り口を見つけるところとか、ちゃんと意味があってその前のシーンを描写しているんだなと感じた。

武藤大佐の裏切りもあって、ここから佐久間が本格的にD機関に加入するのかな?と思いきやあくまで本人は軍人で、いざとなれば腹を切る覚悟もあると「死ぬな殺すな」のD機関とは相反する考えを変えずにいるのも良かったな。

 

二幕

ここから舞台オリジナルストーリーなのかな?と思っていたが今原作のあらすじを見返したら「ロビンソン」というストーリーの内容も少し入っているっぽい。とはいえほぼWWⅡの話をしている。学生時代の知識総動員しながら見た。

ここから更に全員の見分けに苦労することになる。せっかく覚えたのに服装変わっちゃったよ。スパイの話だし、見分けられないのは正解なんだろう。

 

まず神永の拷問シーンから始まる。やっと神永がメインっぽくなってきた。というかいきなり捕まってるけど大丈夫なのか、二重スパイやるっぽいけど指示された暗号そのまま送っちゃってるのは良いのか、等々疑問始まり。結局何故暗号をそのまま送ることがD機関に合図?を出すことになるのかよく分からなかった。"拷問とか自白剤の訓練したんだから捕まったところで簡単に絆されるわけないし、暗号そのまま送ってきたってことは捕まってわざとその行動をしたんでしょ?"ってことなんだろうか。

 

二幕は怒涛の頭脳戦、アクション盛り沢山といった感じで、場面が次々に切り替わっていく。神永の派手なアクロバットを見たときはテニモンの血が騒いだ(神永役の本田さんが8代目の菊丸役で、円盤とかでめちゃくちゃ見ていたので)。誰かに見せ場が偏るとかでもなく、全員かっこいい場面があるのが良かった。あのアクロバットに耐えられるセットもすごいなと思う。耐久性も必要だけど運ぶこと考えたらあんまり重いものにはできないだろうし。

田崎の陸軍寝返りのシーンはかなり終盤まで本当に寝返ってしまったんだと思っていた。一幕のラストで小田切が佐久間の言葉をきっかけにD機関を辞めてしまったので、方向は違うがそういう感じで田崎も退場してしまうのか、と思っていた。てかあの小田切が辞めるシーン、辞めるときになって初めておそらく本名を呼ばれるのめちゃくちゃかっこいい。

この田崎実井犬丸のシーンも結構混乱した。ラストの國崎裏切りのシーン、國崎がセンター分けの髪型をしていたこととその前に三好がどこかに派遣されるみたいなシーンがあったせいで後半ずっと三好が扮装しているものだと思っていた。なので裏切った瞬間はなんで!?あれ三好じゃないのか!?と混乱した。

逆に黄春日はすぐ福本が扮装しているな〜と気づけた。声があまりにも別舞台で聞き覚えがあったため(ありがとう速川くん)。神永も福本も何の澱みもなく中国語を話していたのでビックリした。役者がすごい。

訂正:ここで中国語を話しているのは片方アンサンブルの方らしいので神永か福本扮装前かも。そもそも神永が扮装していたのが白来西で福本が黄春日で合ってる?神永が経済の話してたからここは合っているはずだけどまるで自信がない。

 

混乱でいうと三好と波多野が潜入していたドイツの話辺りもラスト上手く理解できなかったシーンがある。2人に情報提供してくれた内通者であるツヴァイフェルと、その上司っぽい立ち位置のラインハルトだ。途中まではどちらがどっちなのか見分けがついていたのだが、1番重要なツヴァイフェル?がナイフを持ってラインハルト?に切り掛かろうとするけど見抜かれてて逆に処分されそうになって?みたいなシーン。ハテナマークだらけの通りこのときだけどっちなのか分からなくなっている。最初こそツヴァイフェルの計画がラインハルトにバレたものだと思っていたのだが、その後三好が「ツヴァイフェルやはり裏切ったな!」みたいなことを言って乗り込んできたことで、えっじゃあ今ラインハルトだと思ってた方がツヴァイフェルで、ツヴァイフェルだと思ってた方がラインハルト?いや合ってる?と劇中イチ混乱した。その後のシーンで肩が撃たれた方がツヴァイフェルだと分かるのだが、肩撃たれた方どっちだっけ……となって結局分からず終いだった。

追記:これ、他の方のレポを読んだところ「三好が『裏切ったな!』と叫んだのは、ツヴァイフェルが内通者であることをラインハルトにバレるのを避けるため、"ツヴァイフェルは内通者のフリをしてラインハルトに潜んでいたスパイを連れてきた"ということにするため」らしい!なるほど。こう聞くと全然見方が変わる。じゃあやはりナイフを持っていたのがツヴァイフェルで合っているのか。

 

甘利が暗号を解くシーン怖くて良かった。英語が羅列してある状態ではよく分からなかったものの、「カリフォルニア大 238  発見」の暗号が解かれて、甘利の背景に周期表が出てきてそういうことか……と理解したときの怖さ。今まさにまた問題視がされている中で、あれ人間が意図的に作ったのやっぱ怖すぎるな……と思ったしちゃんと戦争の勉強改めてしないといけないな……と思った。舞台観にきた感想がそれなのか?と思うがいんこミュ見たときも思った(七色いんこはベトナム戦争後の時代)。暗号床に突っ伏して紙にガリガリ解いているのも良かった。時代的に当たり前だがすごくアナログで。ここもそうだけど全体的に紙が舞うシーンが多かったなと思う。

 

一回アニメのOPが盛大に流れたシーンでえっもう終わり!?これからめちゃくちゃ気になるところなのに!?と思ったが終わらなかった。良かった。その後もちょくちょくシーンの切り替わりだったり盛り上がったりするところで曲が流れていた。

波多野がかなりアクションをするキャラだと聞いていたので、実際見ることができて楽しかった。蹴りのアクションが多くて、格好良くて爽快だった。今までここまで肉体を使ったアクションをすることはたぶんほとんど見たことが無かったので(ステそしで剣術はしていた)、新しい演技が見られて嬉しかった。波多野少し生意気なところもあるけど苦労人みたいなところもあって、良い。苦労人というかみんなに頼られる(振り回されるとも言う)のは実力があるということなので色んな面があって良いなと思った。

てかアニメディアの梶田くん土屋さんのツーショかわいすぎる。何だったんだ。本編で甘利波多野コンビで見せ場があるのかと思ったらそういうわけではなかった。

 

見終わってからあれ!?佐久間って二幕出てない!?と気づいた(遅すぎ)。退職した小田切はともかく、佐久間は戦地送りにはなったものの向こうでもD機関の経験活かしてなんやかんや帰ってくるものだと思っていた。もしかして帰ってこない?

 

終わり方は実在する戦争を話に組み込んでいるのでああ終わらせるしかないなと思うものの、結構スッキリ終わっていたので良かった。最後暗転直前に結城のところに来たのはたぶん神永かな?扮装のときにかけていた眼鏡がちらっと見えたので。

今まで見てきた舞台とちょっと違うのはあんまりキャラクター同士の関係性が見えなかったところ。他の舞台見てると「この2人オタクが好きそうだな……」と思うことが必ずと言っていいほどあるけどジョカステは無かった。原作でもそこまで描写が無いのか、スパイだから敢えて舞台ではそういう演出、ストーリーにしたのか。関係性が若干見えたのは実井が「波多野さんには敵わないと思いますよ」的なことを言っていたところくらい?(160cm組って呼ばれてんだね かわいい)

ジョカゲ未履修からするとかなり楽しめた。色々混乱する部分はあったものの、話の大筋自体は読み取れたしアクションもかっこよかったし、頭脳戦ものめり込んで見てしまった(煙草だけなんでずっと吸っているんだろうとは思う)。初見が楽しめたので良い舞台でした。

夢の値段

2025.04.29

土屋さんが出るため見に行った朗読劇。夢を題材にしてるものって大体オチ一緒だし……と思いながら見てたら劇中でも「舞台で語られる夢なんて『夢って素晴らしい!』とかいうありきたりなやつでしょ」とツッコミが入っていてウケた。劇中でそういう言い方しといてオチを本当にそういうやつにしたのは解せないけど。

追記:ここのセリフは回替わりゲストの方のセリフなのだが、ゲストがいない回もあるので無くても成立するシーンらしく、じゃあ後出しゲストにわざわざこの舞台の自虐させて保険かけたってことですか?ダサすぎません?になった。

 

上演時間は80分だったが、大半は主人公である健介の理想主義で不真面目な性格の描写だったように思う。昔からの役者の夢を追い続けている健介は、碌に劇団員も揃えられず、会場費も払えなくて親友である純に安くはない借金をし、まともに返さず、恋人である百合のこともなあなあにしている……というもの。月末の舞台に出演する劇団員を集めるために健介が旧友に電話をかけることで話が進んでいくのだが、教師を続ける中で鬱病になり休職している良太や、実家のラーメン屋を継ぐも店の売却を考えている隆三に無神経なことを言って怒らせている(そもそも「夢を諦める」ことを表すのに安易に鬱病使うのどうなん……という気持ちもある)。そんな生活をしているせいで、「いいよなお前は。今でも夢を追いかけて好きなことできて気楽で。」と言われてしまう。この時点でここからちゃんと夢の尊さについて挽回できるんだろうな……?今のところ夢を追うことの悪いところしか言ってないぞ……と不安になる。払拭されることはなかった。

百合に自分との将来について詰められているときの健介の「いやいや笑 え?笑 どうしちゃったの?笑」というヘラヘラしていて「相手が怒っているのは相手に何かあったからに違いない(自分に非はない)」みたいな態度、嫌にリアルで笑った。

恋人であり看護師をしている百合は、勤め先の病院の医者である川口にプロポーズをされる。川口もまた気色の悪さがあり、プロポーズを受け入れてもいない百合に対して何年後には子供が産まれて、彼氏を連れてきたりなんかして、あっ別に産まれるのが娘とは限らないけど(^^;;的なことをベラベラ話す。役者さんの声もかっこいいし普段の佇まいは良いけど、好きな人の話すらまともに聞かずに自分の話ペラるようなやつとも結婚したくないだろ……と思ってしまう。とはいえ役者をのらりくらり続けている健介を想う百合に対して、なんでそんな男が良いんだと言う気持ちは分かる。健介が払えていなかった会場費の明細を見たとき「あいつの夢はこんなに安いのかよ!」と言うので、おっやっとタイトルに触れていくのか?と思ったら以降値段に関する話は無かった。何なんだ。

 

百合も百合で、川口にプロポーズされたときは健介の夢を追うところが好きなんだよね……♡みたいな態度をとっておいて、健介が死んだときはパンチ(健介と一緒に舞台をする予定だった役者)を「お前が舞台やりたいって言わなければ、劇団員が集まらなかった時点で諦めてれば健介は死ななかった。お前のせいだ。」と責め立てていて、いやそれは無くないか!?!!?あんたは役者してて夢追いかけてる健介が好きだったんじゃないのか!?!!?まあ全然会ってもらえないしデートの予定決めるのもいつも自分だし付き合うのは疲れた的なこと言ってたけど!?!?!?でも人のせいにするのは無さすぎるだろ!!!!!!と思ってしまった。

唯一共感というか考えが理解できたのが純だったので、土屋さんがこの役で良かった。健介にお金も貸してくれるし、将来を案じて厳しい意見も言ってくれる。一向に借りた会場費を返さない健介に対して、コンビニでもビルの清掃でも何でもいいから働いて返せと言う。めちゃくちゃごもっともである。むしろどんな手を使っても金を用意しろと言わず働いてお金が振り込まれるまで待ってくれるあたり相当優しい。それなのに健介がビル火災に巻き込まれて亡くなったのは自分がバイトを勧めたからだと自責してしまう。絶対純悪くないけど優しいからこそ自分を責めるだろうなというのは納得できる。

 

先述した通り健介は純のアドバイス通りビルの清掃バイトを始めた結果、ビル火災に巻き込まれ亡くなってしまう。もうこの時点で私の内心はうわー……だった。悪い意味で。これ絶対健介が死んだことでみんなが夢を追いかけることの大切さを思い出して……の流れじゃん……と思ったし、実際その通りだったし。相性が悪いことに私は女児アニメが好きで、夢を追いかけることの難しさ辛さ、それでも諦めない強さ尊さを散々浴びてきたので、それらを下回るものを今更見せられても……………………。

健介の葬儀後、いつも健介が稽古をしていたカフェに集まった旧友たちは、健介が書き残した月末上演予定だった脚本を読む。そこには夢を語り合って楽しかったあの頃……といった感じに健介、良太、隆三、純、百合をなぞらえた内容が書かれており、それぞれ本人がセリフを読み進めていく。そうだ、俺/私の夢はこれだった!といった感じに。酷いな、と思ったのがその後で、いよいよ健介のセリフが読まれたところ。もちろん健介はいないので代わりにパンチが読み進めていく。そのセリフは、健介が百合に本当に言いたかったことであると察せられる。

 

「俺の夢は百合と一緒にいること。百合と幸せになること。俺は百合を愛している。結婚してほしい。」

 

 

 

 

いや、全ッ然イイハナシダナーにもならないけど!?!?!?!?!?!?!?!?!?生前金も返さない恋人に好きとも言わない結婚も先送り人に言われるまでマトモに働かないみたいなことしといて、本当は愛してて結婚したかった!?!?!?!?!?!?あり得ない。ここからこんなセリフでイイハナシダナーに持っていけるわけないだろ。溜まった健介へのヘイトを解消するにはあまりにも弱すぎる。

ただこれ健介にも同情できる部分はあって、旧友たちは口々に「お前は役者続けるんだろ?」「お前は俺たちの夢なんだよ」と自分が諦めてしまった道を健介に押し付けている。無責任だ。純だけ健介の脚本を受けて今の会社をその場で辞めるが、なんかこれもありきたりだよなあ……と感じた。

 

といった感じに夢をテーマにしている割には希望は感じられず、キャラクターにも感情移入できず……で全然思想が合わないタイプだった。旧友が脚本を読むシーンはかなり啜り泣く声が聞こえてきたので刺さる人はいるんだろうが、私は無理だなと思った。これたぶん健介がこんなダメ人間じゃなくて、ひたむきに役者の夢を追いかけるために努力しているキャラクターだったらもっと見方変わったんだろうな……。キャストの方々に不満はないです。脚本が合いませんでした。以上。

舞台『魔道祖師』

2025.03.22 03.29 03.30

 

舞台化発表時の反響の大きさにびっくりした。なんかすごい人気の作品が舞台化するんだな……くらいにしか思っていなかったので、まさか土屋さんが出るとは思っていなかった。

某キャストのゴタつきがあり急遽安藤くんの参加が決まるなど、始まる前から災難に見舞われていた印象。土屋さんと関わる機会も多いであろうキャラクターのキャストだったため、大丈夫なのかな……と色々心配していた。安藤くん自体はぼくプリでの素敵な演技を見ていたので何の心配も無かったけど。

 

結論から言うとかなり面白かった。久しぶりに原作ちゃんと履修したいなーと思える作品だった。

今まで見に行った舞台は、

【元々履修済み】

【舞台観に行くと決めてから最終話まで履修】

【序盤もしくは舞台化の範囲のみ履修】

【完全初見】

といった感じ。魔道祖師はアニメの6話まで見てから観劇したが、舞台も大体同じ範囲だった。邂逅編と銘打つだけあって本当に序盤なんだろうなというのは感じたが、逆に今後も続けていく意志があるんだなと思った。

魏嬰と藍湛の恋愛模様が人気を博しているらしいものの、それを抜きにしてもシンプルに話が面白かった。今で言う転生モノという感じ。アニメを見ているときは聞き慣れない単語についていけない瞬間もあったが、舞台は字幕を出したり分かりやすい言葉に置き換えたりしていたので、アニメを見ていたときより話が頭に入ってきやすかった。アニメの6話は金子軒と掴み合いになった後の姉とのやり取りも含まれているため、それを見てから金凌との出会いのシーンを見ると色々合点がいってウワー……となる。

 

景儀と思追正直めちゃくちゃ良かった。定点するのが楽しかった。1つの出来事に対してまるで違う反応をするので、その正反対の反応が却ってニコイチ感を強めていて良かった。

2人とも.5慣れしているからか、徐々に日替わり要素を入れていってくれたのも嬉しかった。思追が東京楽で、信号弾の補充忘れの責任を景儀に押しつけ始めたときは笑った。いつもは「忘れました💦」なのにあのときだけ「(景儀が)忘れました😡」というトーンで話していて面白かった。

土屋さんも安藤くんもオフショットでうさぎのぬいぐるみとの写真をよく上げてくれていて、毎日大変癒された。お気に入りは土屋さんが3/29にツイートしている4コマ形式の写真です。2枚目の嬉しそうな顔と4枚目のしょぼくれている顔が良すぎる。

安藤くんが稽古始まる前だったとはいえ急遽の参加が決まって、大丈夫かな……土屋さんもいきなり相方が変わってしまって……と勝手に心配してたので、千秋楽の挨拶で安藤くんが「景儀が直武くんで良かった」と2回も言ってくれて安心した。是非土屋さんのイベントにゲストとして来てほしい。

 

土屋さん安藤くん以外だと和田さんと小松さんがめっちゃ良かったな〜と。和田さん演じる江澄は現代軸と座学時代軸どちらも出番があるけど、演じ分けが完璧だった。座学時代が現代から13年前?とかなんだけど声のトーンだけで若さが感じられてすごい。小松さん演じる藍㬢臣は優しいけど現宗主の威厳も感じられる、とにかくオーラがある人だった。仮面ライダーの印象が強かったけど舞台もめちゃくちゃ良いな……と思った。

 

魔道祖師は結構ファンタジー要素が強い印象を受けたので、飛ぶ剣とか人よりはるかに大きい食魂天女像とかどう表現するんだろうと思っていたが、上手く映像と組み合わせていた。ただ映像だけで表現するんじゃなくて、例えば食魂天女だと映像を映す幕の裏で羽衣のような布が舞っているのが良かった。冒頭のキャラクター紹介映像にキャストの名前もあるのは、正直現実に引き戻されるというか興醒めじゃないか?とは思ったけどそれ以外演出で疑問に思った点は無かったかも。水の鬼(うろ覚えすぎてごめん)退治するときの剣の動きとかかっこよかったし。

劇推し(推しの子の舞台)もそうだったけど、「この作品で初めて2.5次元舞台を観ます!」という人たちを満足させられているのはすごいなと思う。というか忘羨以外にもここの2人の組み合わせ"有"りますよね?というのが舞台観ただけでも感じられた(実際原作ファンの方も盛り上がっていた)ので、細かい描写まで作り込んでるんだな……と思った。

 

冒頭でも触れたけど邂逅編と言うだけあって舞台化の範囲はかなり狭い印象を受けて、でもそれが下手に詰め込みすぎていないというか、コンパクトにまとまっていて最初に触れるものとしては丁度良いなと感じた。まとまっていながらも13年前何があったの?鬼腕が指しているものって何?みたいな気になる謎も残っていてアニメでかなり続きが見たくなっているので良い舞台だったな〜と思う。おそらく権利の関係で円盤にならないのが非常に残念(土屋さんあるある:良い舞台に限って円盤化されない)。続編は余程のことが無い限りやると思うので、是非観に行きたい。