羊増し増し

感想をまとめたいときに使います アイコン:@ island_tenn_作

リピラブレンルート感想

兄弟と才能

出会い

初手でお姫様抱っこをしてくるかなり強いスキンシップでしたが、まあ真斗さんの事故チューに比べれば……。

ハンカチに名前だなんて今どき古風だね←本当にそう

 

本編

少年漫画っぽい!!ってめちゃくちゃ思いました。引っ込み思案だが音楽の才能に溢れた主人公、天才的で魅力的な歌声を持つも熱意に欠ける相棒、相棒と正反対且つどこか似ているところも持ち合わせるライバル。主人公は相棒の歌を世に届けるため、相棒から出される数々の試練をこなしていく__みたいなのありそうじゃないですか?

レンさんは序盤練習に来ないので苛立ちがある、という感想を度々目にしていたので覚悟はしていたのですが、序盤どころか全然来ないじゃないですか。主人公が失神してる間に(主人公も望んでたとはいえ)勝手にペア決めをしたのに練習来ないのかよーーーーッ!ただ怠いからサボるわ〜なんじゃなくて、俺を歌わせたいならもっとちゃんとしたの作ってくれる?みたいな態度が……友ちゃんは矢島にこういう気持ち抱いてたんだね……。

CMソングの件キツ〜〜〜〜!!なんで乙女ゲームで仕事の苦しい部分見せられなきゃいけないんですか?本人の頑張りとは関係なしにイメージと違うから却下、ってなるの、クリエイター業では付き物ですよね……。レンさんルートはこうやって「作曲家」の仕事に焦点を当ててるシーンが多く見られたのも少年漫画っぽいのかなと思いました。

大恋愛ルートの色気は流石でしたね。真斗さん帰ってこないとはいえ気まずくないのか……?アニメ見てるときも「いつも子羊ちゃん、レディって呼ぶレンさんが、春歌って呼ぶところが見たい」と思っていたので、見られて嬉しかったです。彼女のことを「くだらないメディアに晒すような真似はしない」って言っていたのも信頼できて好きです。

 

兄弟

レンさんの暴挙(とはいえ筋が通ってるときもある)を許せてたのはこれがあったからなんですよね。なかなか本気にならないのは、本気でやっても認めてもらえてこなかったから。だから春ちゃんに対しても、結果を出さなければ意味がないと現実主義な態度を取っていた。お父様が亡くなって目標が無くなったっていうのもリアルでした。

兄弟というか、生まれた順番って誰がどう何をしても永遠にひっくり返るものではないし、ましてや真斗さんなんて血の繋がりもないので親から受けた教育や愛情なんかも分かり合うことはできないんですよね。それでもスタツアでは「聖なるメモリーズがまた2人に生まれた奇跡」となるまで辿り着けているので、本当にこの2人は……。いるだけでコンプレックスを刺激してくる年下の嫡男と同室たしかにキツすぎるんだよなあ。よく乗り越えたと思います。spoonに「レンが大人になった」と書かれていて、字面だけ受け取れば微笑ましいですが、過程を考えると本当に……よく……自分から変わろうと思えたなって……。

 

総括

側から見たら不真面目で浮ついた言動が、実は寂しさと物凄いコンプレックスの塊から来ていると知ったら、気にかけずにはいられないし彼女もだから放っておけなかったんだろうなと思います。大人になって柔らかさを身につけたレンさんから時々お母様の雰囲気を感じ取れたら素敵だな。見たくないですか?お母様のアイドル時代を知ってる人がレンさんのライブを見に来て、一瞬お母様の雰囲気を感じ取るの……。